あなたの自治体にも革命が起きる?自治体のRPA活用推進に向けた共同研究を開始!

横文字やめろよ、RPA(Robotic Process Automation)ってなんだよ?ってことですが、簡単に言うと「ロボットが単純作業とかめんどくさい仕事全部やっちゃいますよ」ということです。

自治体の仕事って、市民から届いた申請書をエクセルに打ち込んで一覧ファイルを作って、今度はそれに個票として打ち出し地図をつけて、みたいな作業がたくさんあります。あくまで一例ですが、PCで作業したら、申請書をエクセルに手入力→データをコピペ→ワード立ち上げて個票に→地図検索→ファイルを開いて地図コピペ、とかいう作業があるわけです。つくばには23万人市民がいますので、5や10じゃなくて、軽く数千の単位でこういう作業が発生する。

そうすると当然ですが、ミスが起きます。コピペでずらしちゃうとか、別の地図はりつけちゃうとか。そのことによって市民の個人情報が別の市民に渡ってしまったりとかしちゃうともう大変で、お詫びをして、職員もまた対応に追われ、という誰も幸せにならない仕組みです。

そんな作業こそ、ロボットの出番じゃないか、ここは世界の研究学園都市つくばだ、ということで始めたのが今回の共同研究です。川島顧問のアドバイスを得ながら民間では進んでいる技術を自治体に入れるための共同研究として「つくばイノベーションスイッチ」を実施していて、その第一次事例。民間にお金を払って委託する事例は1,2あるようですが、職員が現場ニーズに基づき企業と知見を出し合い作り上げる公募型の共同研究として日本初の取り組みです。

で、今回、「RPAを活用した定型的で膨大な業務プロセスの自動化」を課題テーマにして共同研究者を募集し、(株)NTTデータ、(株)クニエ、日本電子計算(株)との共同研究が決定。記者会見とデモンストレーションを行いました。

実は市長になった時にみんなおそろしく忙しそうだったので窓口の若手たちに「どんなところから業務改善できそう?」って聞いたら、「それを考える余裕すらないんです」と答えられて、これはもう深刻なレベルだし、早急に手を付けねばと思ってました。

今回は市民税から取り組みます。フロアでは早速職員から「ロボットさん」と呼ばれ始めているWinActor。共同研究での削減を定量的に検証し、他分野にも広げていきます。RPAは今後急速に普及し自治体職員の働き方を大きく変化させると確信してますが、「世界のあしたが見えるまち」つくばの取組で変化の土台作りに貢献すべく進めます。どんなことができるのか、近くデモ動画もアップします。これはすごいですよ。

#さあ実験を始めようか

早速各メディア紙にも掲載いただいています。
○読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/local/ibaraki/news/20180112-OYTNT50042.html

○毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180112/ddl/k08/010/032000c