第58回外国人による日本語弁論大会

つくば市では、52回大会の開催を予定していましたが、東日本大震災の影響で開催ができませんでした。あらためて様々な関係機関そして市民の皆様からのご協力をいただき、高円宮妃殿下お成りのもと開催することができました。
つくばには現在139カ国から、8800人を超える外国人が在住しています。ちゃんと調べようと思いますが、おそらく基礎自治体では日本一の国数じゃないかと思います。で、多様性だったり異文化との共存というのは大前提になるものなのですが、異文化を理解するためにも自国の文化をよく理解することも大切。高円宮妃殿下が冒頭のご挨拶で仰られたとおり、自国を客観的に見ることはとても難しいものです。
その意味でも、参加者が自分の経験から自国の文化と日本の文化のちがいについてのエピソードや考察をしてくれる機会はとても貴重でした。外務大臣賞と会場審査賞のダブル受賞となった中国の豊睿(ホウ・エイ)さんは、好意を寄せていた日本人女性に日本語で告白をした際に「考えさせてください」と言われた意味の解釈にずっと悩んだ、というテーマで話をしてくれました。日本語のこの種の明確にしない物言いは、時に恋の思い悩みを深くするかもしれませんね。
今回の弁論大会の司会進行をつとめていただいた春香クリスティーンさんも、合いの手含めて絶妙なコメントをされていました。国会マニアということで知られていますが、地方政治にも関心を向けてもらえればと私の本を渡してみた。