議会の「機能不全」と、市民としてできること

3月議会賛否

議会の機能不全のことや市民としてできることが話題になっているので、ちょっと書いておきます。

 今回の動きを最初からみていると、私は必ずしも議会が「機能していない」とは思っていません。土地購入の際に議決が一票差で可決、予算の凍結(計画の一旦ストップ)が一票差で可決していることを見れば、議会も無批判にこの計画を受け入れているわけでないことがわかります。また、議会の議論を追っていけば、問題点をかなり鋭く追求しているみなさんも多くいます(それに対する答弁は残念なものばかりですが)。つまり、議員の半数は大きな問題意識を持っているのです。

 もちろん、どう考えてもバブル期くらいから思考が止まってしまっているような今回の計画に「世界のつくばには立派なものがないとダメだ」「こどもの夢のためだ」といつものお題目を並べて賛成してしまう議員が半数いるということも事実です。本来なら圧倒的多数で議会で否決されていい内容だと感覚的には思いますし、別の自治体の議員にこの話題を話すとほぼ「え?!」と驚くか、呆れられるかです。

 でも、民主主義とはそういうものです。選挙で選ばれたつくば市議会議員のうち、半数は時代錯誤のハコモノ作りに邁進する市の計画にストップを掛けようとしている。半数は作るべきだと考えているということです。

 選挙でそういう議員を選んだ有権者も今回ばかりは「ちょっとおかしいぞ」「こんなんじゃ次は応援できないぞ」と思っているのではないでしょうか。議員の日々の細かい動きはフォローできなくても、これだけ大きな案件に対しての議員の賛否は、各所で明らかにされていますので情報が入ってくると思います(私も学べるニュースで公開していますし、この記事でも再度上げておきました)。

 市民がまずできることは、前回の選挙で投票した議員がどちらの考えを持っているのかを調べて、今回の計画の自分の賛否と議員の賛否が合っているかを確認することだと思います。考えが違うのであれば、その議員に対してなぜそう思うのかを聴いてみる、あるいは説得する、ということができれば理想でしょう。そこまでいかなくとも、次の選挙では別の議員に投票するという行動ができます。もちろん、議会リコールに動いたり、自らが立候補するということもハードルは高いけどありです。

 住民投票についても同様です。一人でも多くの人に自分の考えを伝えて、周りの人の意見を聴いてみること。政治のことはなかなか話題に出しにくいのですが、それでも一歩踏み出して話をしてみる。きっかけとなるチラシやポスターは住民投票の会で用意していますが、会のものに飽きたらず独自のチラシを作って配るような方も各地で出てきているようです。

 だから、計画への反対が出るのも、その反対運動に対して批判が出るのも、すべてが意義あることだと思います。計画に強く反対しているみなさんから「住民投票の会もっとしっかり動け」とお叱りを受けたりもしますが、こんなことは私の政治経験の中では今までありませんでした笑。また、推進側のフェイスブックで批判的なコメントが削除されたりブロックされたりするのも、成熟への過渡期にあるということでしょう。批判だけをすることも、都合の悪いコメントを削除することも、主体的に動いて変化を生み出すこともどれも民主主義です。

 決して万全な仕組みではないこの民主主義を補完する手段はいくつかあります。コストは掛かっても、今回のように一人ひとりが動き出し、少しずつ対話を生み出していくことで分厚い市民社会ができていくのだと思います。「誰かが変えてくれる」ということはあり得ないし、危険なものだから。その意味で、今回の住民投票を含めた一連の動きは価値のあるものだと考えています。
 
 住民投票まで1ヶ月。つくばの未来にとって意義のある対話が各地で生まれるように、その結果として反対票が上回るように、私もできるかぎりのことをやっていきます。