【出版④】出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンについて

 ディスカヴァーパーティ1227
 無事に昨日発売となりました。書店さんでも、順次並べてくださっているようです。アマゾンではなぜか1週間〜3週間待ちとなってしまったようですので、ぜひお近くのお店でお求めいただければうれしいです。

 さて、この本は、ディスカヴァー・トゥエンティワンが出版してくださりました。

 CDサイズの本を出して大ヒットさせたり、中継業者を通さないで書店と直取引をする等、出版業界に常に変化をもたらして、『ニーチェの言葉』などのベストセラーも出し続けています。今や押しも押されぬ存在感を出している会社です。

 先日、まだ発売前にも関わらずクリスマスパーティーにお招きいただきました。いつお会いしても美しい干場弓子社長は真っ赤なドレスで会場の花となり、作家さんたちとダンシング・クイーンを踊りながら熱唱していました。

 枠にはまらないとにかく素敵な社長と社員さんたちが集まっていますが、パーディーの最後に干場さんが「素人が必死に30年間やってきた。素人だからできたことがあるけど、最近その素人っぽさを忘れてしまってることがあるんじゃないかと思う」とご挨拶をされていたのが印象的でした。

 一般論で言えば、ディスカヴァー・トゥエンティワンくらい認知度が高まれば、そういうことは起こり得るのかもしれません。守る側に立ってしまうような気持ちも、ひょっとしたら生まれるのかもしれません。

 でも、きっと実際はそんなことは起きていないんだろうと思います。タイトルについてのシェアでも書きましたが、どこかで惰性であったり、ほどほどのところでまとめてしまいたくなるんじゃないかと思っても、ありがたいことにタイトル一つで社長を含めてみなさんがものすごく熱心に議論してくださる会社です。編集を担当してくださった藤田さん(まだ会社が小さいころ多くの社員さんが一気に辞めてしまって、唯一残ったのが藤田さんと伺いました)とも色々なやり取りをさせていただきましたが、口調はおだやかでもプロフェッショナリズムが徹底していて妥協はしない(というかしてくれない笑)。書いている過程で多くの学びがありました。

 だから、パーティの台詞は干場さん流の、変化を生み出し続けることへの強い意思だと感じました。一瞬の変化やブームを起こすことはそんなに難しくなくても、変化を「生み出し続ける」ことは簡単ではありません。それをやり続けているディスカヴァー・トゥエンティワンという会社から初めての本を出していただけるのは本当にありがたいことです。