秀峰筑波義務教育学校建設工事の工期に関する認識について

秀峰筑波義務教育学校建設工事の工期に関する認識について筑波西中学校(約50名)、筑波東中学校(約110名)で、お詫びと今後についての説明をしました。
秀峰筑波義務教育学校の工事の遅れについては、これまで地元説明会や議会にて、秋の長雨によるものと説明をしてきました。しかし、実際は、約1年半前の発注時点においてすでに工期が遅れることを想定していて業者にも工期延長がやぶさかではないと伝えていたこと、さらに実際に工事が始まってからも早い段階で工期が遅れることがわかっていたことが判明をしました。それにも関わらず、こどもたち、保護者、地元連絡協議会や議会に対してそのことを伝えなかったり、実質的に虚偽の答弁を行ってきていました。ご迷惑をお掛けしたすべてのみなさまに、そして何よりこどもたちに対して申し訳なく、お詫びを申し上げます。
市長に就任してから4ヶ月が経ちました。12月議会冒頭の所信で私は、立ち止まる勇気、オープンに変化する勇気、寄り添う勇気を持って市政運営に当たることを話しました。また、3月議会の開会日の冒頭発言で、「市役所の職員は非常に優秀で誠実だからこそ、首長が出す方向性が非常に重要で、首長が明確な基準もなく場当たり的な行政運営をすれば、職員は戸惑い、市政は停滞する。そして、目指す方向性を誤れば市全体が危機に陥る」そうお話をしました。
その2日後、秀峰筑波義務教育学校建設工事の工期に関する認識について、工期遅れの認識を工事発注前に持っていたことが判明し、1週間の集中調査を経て、議会の全員協議会でお示しし、同日関係する学校全保護者にお詫び文を送りました。

あらためて、所信を振り返ってみれば、工期遅れを認識しながら立ち止まる勇気も、その情報をオープンにして変化する勇気も、何よりその影響を一番に受けることになるこどもたちに寄り添う勇気も、どれも持っていなかった。結果として、まさに危機的な状況を生み出してしまいました。担当課レベルでは、早い段階で「早めに地元や議会に説明すべき」という議論がされていたにも関わらず、市としてそのような決定がされることなくズルズルと来てしまいました。今回の調査で、工期遅れが早い段階でわかっていて報告されていながら、幹部によって開校時期の変更がされないため、担当課レベルでは辻褄合わせに大変苦労していた様子がわかりました。
調査した情報についてはすべて公開をしました。
http://www.city.tsukuba.ibaraki.jp/14278/14279/206/3969/020804.html
内部のメモも含めて、決して何一つ隠さないようにと指示をしました。一次調査の段階で、今後様々な議論を見ながら調査を進めていく必要はあると思いますが、この事態を真摯に受け止め、決して同じことが今後起きないように、そして言うまでもなく何よりも子どもたちのために開校に向けて市一丸となって取り組んでいくことをお約束します。