オンボロテナントを素敵空間に変える「関係性のイノベーション」

関係性のイノベーション

先日、友人のダン君の写真展に
「千年一日焙煎珈琲所 http://1001coffee.jugem.jp/ 」に行ってきました。

元は二の宮公園そばだったのですが天久保に移転したと聞いて
住所をウェブで確認すると、どう見ても学生街にあった
頑固親父さんがいる古書店の場所。
テナントとしてもオンボロの極み(失礼)だったはずで
こんなところに出すっていうのはどうしたもんだろうなあと。

で、行ってみてビックリしたわけです。
相変わらずテナント自体はオンボロなのですが(失礼)、
そこは、素敵なカフェがあり、
その隣にはあたたかみのある手工芸屋があり、
その隣には粋な古本屋があり、
その隣には味のある飲み屋があり。

おお、まったくべつの場所じゃないか、と感動。

全体をプロデュースした千年一日の大坪さんは
「まちづくりですよ」っとさらっと言ってましたが
まあ、ほんとにそういうことなんですね。

今すでに資源はあるわけです。
その資源を活かせばいいわけで。
その資源に関係性イノベーションを起こすことで
新しいものを生み出していくということです。

議員の時からずっと言い続けていることですが
「ないから建物作る」とか「古くなったから壊す」とか、
そういうことをやっていたらもう続かないわけです。
税金がどんどん増えた高度成長期思考から
行政もそろそろ抜け出す時がきてます。

地域の企業と地元の大学生をつなぐ
長期実践型のインターンシップ組織の
「つくばインターンシップコンソーシアム」も
地域のこだわりのお店が集まる「つくいち」も
そもそも働く場所がない障害者と担い手がいない農業をつなげる
ごきげんファームも
その背景にあるのは「関係性のイノベーション」です。
今あるものを知恵を出してつなげようよ、
そうすればもっとつくばは色々とできるはず、
というかんがえ方。

今回のテナント、行政や政策と全く無縁のところで
さらっとやってしまう大坪さんの手腕がすごい。
全体としての名前は特になくて元々のテナントそのまま
「星谷ビル」と呼んでいるあたりもまたシブい。
今後『つくばスタイル』等の雑誌やメディアから
多くの取材を受けるつくばの注目アドレスになること間違いなしですね。

ぜひ遊びにいってみてください。