【出版①】タイトルの『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』について

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 本についての多くのコメントやシェア、そしてご予約ありがとうございます。おかげさまでアマゾンの「日本の政治」というカテゴリーで一時期10位くらいになったようです。じわじわと各地で読んでいただける本になってくれればと思っていますが、このカテゴリーで少しでも入るのは素直にうれしいです。引き続きよろしくお願い致します。

 さて、タイトルについてです。『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』というものに、実は最初はピンと来ませんでした。私が出していたいくつかの案を元に、私は参加しない編集会議で詰めてくださったのですが、私が考えていたものとずいぶんちがったので、ん?という感じが正直なところでした。で、疑問点を編集者の方に率直に伝え、これはちがうんじゃないでしょうか、と生意気にもいろいろと伝えました。けっこう激しいやり取りをした後、私は提案してくださったタイトルそのままでいくことに同意をしました。

 で、今どう思っているか?

このタイトル以外になかったと思っています笑

 ちょっと話をつくばに移します。今年は総合運動公園の住民投票がありました。住民投票を実施するための署名を集めている期間、あるいは投票までの運動の期間、ほんとうに多くの方から「もう止まらないんでしょ?」「土地買っちゃったからどうにもならないんでしょ?」「住民投票で反対多数になっても拘束力ないんでしょ?どうせ無視して造るよね」ということを言われました。それはもう、どこへ行っても同じことを。

 でも、運動公園は止まりました。8割の反対という圧倒的な民意が示され、市長は白紙撤回をしました。投票前は「反対が多くても造る」とおっしゃっていたので、6対4くらいだったら本当に計画のまま進んでしまっていたのかもしれません。でも、圧倒的な民意の前にそのお考えが変わったのです。

 これは、新しい経験でした。私自身議員になってから10年以上経ちましたが、つくばでこれまで「一度政治が決めてしまったことがひっくり返る」ということは、ゼロとは言いませんが、まずありませんでした。しかも、市長が全身全霊を掛けていた事業です。これを止めたのは、動いた市民であり、一票を投じた市民です。反対票を投じた人も、止められるという確信はなかったかもしれないけど、その票が積み重なったことで実際に止まったのです。

 多くの人が、投票後数日で白紙撤回の表明がされたことに驚きを持っていたと思います。「あれ、こんなすぐに表明するの?」「およおよ、運動公園ほんとに止まっちゃった」というような感想は多くありました。まさに、「思ったより、自分の投票が影響しちゃったじゃん」ということです。

 この経験は、すごく大きな意味を持っていると思います。政治家が決めたことを自分たちが変えられるんだ、動かせるんだ、という体験はまちづくりにものすごく大きな力を生み出したと感じています。

 それを実感したのが、今やはり話題にしている、筑波山へのソーラーパネル計画です。この計画が地域の人に知らされて、すぐに署名活動が始まりました。署名の提出先も、団体も正式に決まっていないまま、それでも動き出したのです。そして、今は地域の人が集い、正式に団体もできて各所へ働きかけをしています。(地元の方は「住民投票なんか関係ねーよ」とおっしゃるかもしれませんが、私の勝手な推察ということでお許しください笑)

 今までだったら「仕方ない」で止まっていたことかもしれません。地域の一部の人は反対をしても、運動の広がりはなかったかもしれません。でも、この動きは立場を超えて人が集まり、地元以外でも反対の意思が示されています。「自分たちの力で、みんなの力で止めるんだ」と多くの人が思っているのです。今後の動きが大切ですが、そのことによって止まる可能性は実際に出てきています。事業者がゴリ押しをできない状況になりつつあると思います。

 だから、『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』んです。つくばだけの話じゃありません。日本全国、どこでもです。たとえば、つくばの住民投票で「馬鹿でかショッピングカート」という最高のアイディアで注目を集めてくれた砥川直大は、PRアワードグランプリという賞でソーシャルコミュニケーション部門で最優秀賞を取り、今はその影響で長崎県のダムをストップする動きに関わっています。日本中のまちが変化を求めているのだと思います。それはなにも、反対運動とか、何かをストップする、ということだけでなく、前向きな動きでも同じです。「今、こういうことが不便だから、変えていきたい」と思うことが最初の一歩。

 だから、このタイトルしかなかったんです。一字一句、まさにこのことを書きたかったのだと思います。ありがたいことに、干場弓子社長をまじえてプロの編集者のみなさんたちが異例の長時間の会議をし、熱心に議論をしてくださったそうです(出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンについてはあらためて書きます)。

 26日発売予定です。つくば近郊の方はお近くの書店でお求めいただければとてもうれしいです。もちろん、アマゾンで予約してくださることも本当にありがたいです。ご予約はこちらからお願いします。
http://goo.gl/RlD1OX