総合教育会議を開き教育長、教育委員から秀峰筑波の開校について、アンケート結果を元に意見を聴きました。私もアンケートの自由回答を3回読み、どういった思いで書かれているか、といったことも想像をしながら何がこどもたちに寄りそう選択肢かを考えています。
かなり複雑な話なので、当事者以外の方にはわかりにくいと思いますが考えを示しておきます。私は、もともと29年4月の開校予定だった紫峰学園分のアンケートを中心に考える必要がある(百合ヶ丘の保護者からも「紫峰の意向を優先して欲しい」との意見は説明会でも連絡協議会でもありました)と考えています。その上で読み取れることとしては、
・紫峰の中学生は9月移行を希望している生徒が多い
・紫峰の小学生は中学校に移動して、年度途中にまた新しい学校に移動する負担ではなく、1回の移動にしたいという声が多い
・小学生は現校舎利用の希望が多い
といったことが挙げられます。
これらを踏まえると、中学生は29年9月に新しい学校へ移動、小学生は現校舎を利用したまま30年4月に移るか、29年9月かどちらか、という選択肢が出てきます。その上で、耐震工事が未完了のリスクを減らすには、早めの移動で29年9月が選択肢としては有利となると考えました。ただ、耐震について教育長から、東日本大震災で学校の倒壊はない(倒壊による死者はいない、という意味で使われていると思います)との意見もありました。
教育長からは私案として、29年9月に小中が一緒に入る案として、統合のタイミングを29年4月とするか、30年4月とするかの2案が提示されました。29年4月とする場合は筑波東中と各小学校を秀峰筑波の分校とし、30年4月の場合は現行通りの名前で行い、中学生だけが先行して校舎は移るという案です。
ただ、分校が可能なのかどうか、人事上どうなるのか、といった点で明らかになっていない点もあり、教育局もその場で実現可能性についての情報を持ち合わせていないということでしたので急遽、再度26日に総合教育会議を開きそれまでに選択肢の実現可能性等を精査することとなりました。
「市長はもう出ないであとは教育委員会で結論を出せばいい」という意見も教育委員のみなさんからはあったのですが、やはり大切な問題なので私も方向性の議論には参加せねばと考えています。また、意見があれば教育長に事前に伝えて会議で共有という話もありましたが、これだけ重要な問題ですので私はすべてを公開の場で行ったほうがいいと考え総合教育会議の開催とさせてもらいました。
なお、教育委員のみなさんとは事前打合せなしでその場で議論しています。これまでは教育委員会の議論が形骸化しているということも聞いてきましたが、こと今回の問題に限っていえばまったくそんなことはありません。事務局がすべてお膳立てしているようなこともありません。みなが満足する正解はない中、アンケート結果から真剣に議論し、対話を通じて少しでも声を反映し、かつ実現可能な選択肢を限られた時間で決定していかなくてはいけません。どのような結論になっても批判が出ることは当然ですし、結論が出るまで全力を尽くし批判も甘んじて受けます。その他、アンケート結果と内容から考えることはものすごくありますが、それも結論が出てからあらためて。