4月から市役所に新しく「特別支援教育推進室」を作りました。今までつくば市では、幼稚園から小学校就学の際に情報が共有されなかったり、その前からの支援、あるいは中学校へ上がる時に特別支援学校に行くかどうか、といった部分で大きな情報とケアの断絶がありました。現場の先生方はがんばっていたのですが、残念ながらつくばの特別支援教育は近隣自治体と比べても遅れているというのがおそらく客観的な評価でしょう。
そのような状況を改善していくために、新年度の予算では特別支援教育支援員を63人から103人に増員しました。いきなり40名増やすことですぐには人材が見つからない状況もあると思いますが、きめ細かいケアを目指していきます。また教員に対して特別支援教育への理解を深めてもらうための研修も併せて充実させていきたいと考えています。
そんな中で、特別支援教育推進室の室長には、この3月までつくば特別支援学校で校長をしていた、まさに特別支援教育のエキスパートの土田先生に就任してもらいました。これまでの経験を元に、つくば市に魂と愛のこもった特別支援教育を展開してもらいたいと思います。
写真はつくば特別支援学校の入学式。 県内唯一の知肢併設特別支援学校として、平成19年に開校した学校も この10年間で約2倍の児童生徒数となって過密状態が続いています。県にもお願いして何とか状況を改善したいと思います。ちなみに、これまで市長が特別支援学校の入学式や卒業式に出席したことはなかったそうですが、私は必ず少なくともどちらかに、議会が入らない限り両方に出席をします。市として、行政の垣根を超えて支援が必要の子どもたちに対して、そして保護者のみなさんに対して全力で寄り添うというメッセージを伝え続け、口だけでなく行動するべく施策展開をしていきます。