社会的弱者が働く農場、ジャルダン・ドゥ・コカーニュ。

ベルリンでの会議終了後、パリへ。ソトコトに載っているのを農場長伊藤に教えてもらってからどうしても訪ねたかったジャルダン・ドゥ・コカーニュに視察。フランス全土に120のフランチャイズを持つ、社会的弱者が働く農場です。生活保護・ホームレス・元受刑者・学校ドロップアウトなど、様々な背景を持つ人たちが農場で働き、自立を目指してトレーニングを受けています。JdC1

責任者のジェラード氏が快く案内をしてくださりました。気さくで駅の送迎までしてくれました。ファイナンスの博士を持っていて銀行員を25年勤めたあと転職したそうな。
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指導員のツンギさん。彼一人で18人の訓練生を指導し、農産物をばっちり育てるというどう考えても大変な状況を楽しんでいる様子。農業エンジニアの修士。
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その日のパリの有機マーケット価格を調査しているそうです。同じものを買おうとすると、マーケットのほうがちょっと高いよ、ということがわかります。流通カットしてるから、鮮度が良い物を適正価格で提供できるというのはごきげんボックスも同じ。もちろん、それは結果として適正価格になっているのであって安売り競争はしてません。市場よりも高くなることもあるそうです。
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親子で来たり、地域の人が来たりして交流の場となっている教育ガーデン。女性は通訳をしてくれたアメリカ人のリーさん。ボランティアだそうです。ごきげんガーデンも相当いい線行っていると感じましたが、まだできることはありそうです。
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障害を持つ人は(表面上)いませんが、ごきげんファームと目指すところはすごく似ている、というか20年以上の歴史を持つ大先輩です。今後に向けたヒントが多く見つかった実りある視察となりました。