【9月12日22時の投稿です】今日は常総市内に入っていました(常総市役所職員や現地関係者と連絡を取りながら)。また長いですが、今の状況で共有しておきます。
◯物資は足りている(届ききってはいないけど)
各地から物資は集まっていて、避難所には次から次へと運び込まれています。私がいたところにも「他の避難所で不要と言われたのですが必要ですか?」というようなこともあり断わられていました。避難所に着の身着のままで来た方に対して必要な物はおおよそ揃っていると思います。もちろん、今日の時点で足りていない避難所もありますが、昨日まで寸断されていた道路がおおよそ動いているので時間の問題で充足されていくと思います。もちろん、避難されていないみなさんで個別のニーズは多くあると思いますが、それを届けるのは機動性の高い車両を持っていること+土地勘があることが前提だと思います。
◯必要な物資はリアルタイムで変化する
今日のような状況では、1時間前に必要だとツイートやコメントがあった物資でも一気に集まる傾向があります。現地の支援者(できれば避難所の責任者)とリアルタイムで連絡を取り合わない限り適切にニーズを満たすことは難しいと思いますし。今も昨日投稿された物資支援のツイートがものすごくリツイートされているのを見ますが、今日「◯◯が必要だから」という情報を見てから集め始めて郵送などをするのは避難所の仕分けの負担になってしまいます。物資倉庫から各避難所や必要としているところに届ける動きが行われていましたが、渋滞により思うように動けないこともあるようです。私は過去常総と少なからぬ縁があって裏道もある程度わかるのですが、主要道のみではロスがかなり出てしまいます。救命に当たっている自衛隊のみなさんやライフライン復旧に動いているみなさん(大型車両なので細い道に入れない)が渋滞に巻き込まれている様子などは避けたいところです。
◯ボランティアはボランティアセンター経由で
常総市の本格受け入れはまだ先ですが、茨城県がボランティアセンターを設立しました。
http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/fukushi/chiiki/koshi/chiikifukushigroup/saigaivolunteer.html
各家庭での手作業も始まっていますが、個別に各地から入っていくと混雑を生み出してしまうと思います。行かれる際は、リンク記載先の装備を備えた上でセンター経由がいいと思います。
石下は水がほぼ引いて、復旧作業に入っています。独自に動いているのは「重機を持っている」「支援慣れしている」「炊き出し支援」等のボランティアです。今日も青年会議所のメンバーが重機を使って作業をしていたり、商工会のみなさんも活躍されていました。基本はフル装備で入って動ける人の段階だと思います。また、避難所では飲食系のみなさまによる温かい食べ物は喜ばれているし、疲れが溜まっているのでプロのマッサージなどもありがたいようです。
◯復旧はとても長期にわたるので息の長い支援を
水海道エリアではまだ水が引いていません。水の災害での復旧作業は本当に気の遠くなる作業だと思いますし、人手も必要です。ボランティアセンターが機能し始めて上手く回るようになった時こそボランティアの出番だと思います。リンク先の一番下に水害対応のボランティアの注意事項もあるので、準備万端で、継続的に手伝いに行ける備えをしていくことがいいと思います。長期的な住宅再建や生活再建には様々に資金も掛かります。募金先も記載されているので、有用なところへのご寄付がいいと思います。私自身は分配に時間が掛かる大きな団体よりは、機動性のある復旧支援団体や、基礎自治体に直接がプラスになると考えています。
http://www.gensaiinfo.com/blog/2015/0910/2395/