【出版③】作中のイラストと北村人さんについて

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 本の表紙や、中のイラストを描いてくださったのは、イラストレーターの北村人さんです。表紙は、まちを変えて行く意思を持つ主人公を、印象的なトーンに仕上げてくださりました。

 各シーン毎に、内容に合った素敵なイラストで彩ってくださっています(写真は「住んでいるまちのことを決めているのは市長?議会?」という項目)。政治の絵ですが堅苦しくない、少し力が抜けているあたたかみのあるタッチ。でも、芯の強さも感じます。「あたたかさの中の強さ」というのはまさに私が目指している政治の姿であって、作中にそういったものを投影してくださったことはとてもうれしいです。

 ちなみに、北村人さんの絵本は3男が大好き。「お父さんの本をこの絵本の作家さんが描いてくれたんだよ」と伝えたらよろこんでました。北村さんのページはこちらです。作品の幅の広さにオドロキます。 http://jinkitamura.com/

【出版②】本の構成はこんな感じです

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 本は全部5章あって、全部で31の短いシーンに分かれています。

 どのシーンも主人公のママと周囲の人の会話によって進みます。こどもが図書館に行ったら閉まっていたとか、主人公のお父さんが入るための特別養護老人ホームに空きがないとか、年度末の工事が多いけど市役所の予算ってどうなってるんだろうとか、身近な話題です。

 図書館であれば、隣町で司書をやっているママ友に聞きに行ったり、特養であれば近所の施設に見学に行ったり、予算については市役所勤務のパパ友から教えてもらううちにまちの仕組みがわかります。各シーン毎に、その内容を簡単に整理したり、少し掘り下げたりした解説があります。

 各章の最後のシーンは、主人公がアクションを取ります。市役所への要望を出すところから始まり、議員への働きかける、議会に請願を出す、住民投票をする、立候補を考える、というところまで続きます。困ったことは多いけど、どこから始めればいいんだろうと思っている人へ何かヒントになればと思います。

 物語部分だけ読んでいただければ、日々のまちづくりの仕組みや、政治について大まかなことはつかめると思います。書くにあたって類書をかなり探しましたが、国の仕組みは池上彰さんはじめ多くの方が書かれているのですが、まちの政治や仕組みをテーマごとにある程度網羅して書いた本というのはほとんど見つかりませんでした。

 ゼロということはないと思いますが、物語形式にしたものはなおのことないんじゃないかということで。見つけたら私も読んでみたいので教えてください。ということで、『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』は希少です笑

 引き続きよろしくお願い致します。26日ほぼ全国の書店で発売されます。アマゾンご予約はこちらからお願いします。 http://goo.gl/RlD1OX

【出版①】タイトルの『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』について

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 本についての多くのコメントやシェア、そしてご予約ありがとうございます。おかげさまでアマゾンの「日本の政治」というカテゴリーで一時期10位くらいになったようです。じわじわと各地で読んでいただける本になってくれればと思っていますが、このカテゴリーで少しでも入るのは素直にうれしいです。引き続きよろしくお願い致します。

 さて、タイトルについてです。『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』というものに、実は最初はピンと来ませんでした。私が出していたいくつかの案を元に、私は参加しない編集会議で詰めてくださったのですが、私が考えていたものとずいぶんちがったので、ん?という感じが正直なところでした。で、疑問点を編集者の方に率直に伝え、これはちがうんじゃないでしょうか、と生意気にもいろいろと伝えました。けっこう激しいやり取りをした後、私は提案してくださったタイトルそのままでいくことに同意をしました。

 で、今どう思っているか?

このタイトル以外になかったと思っています笑

 ちょっと話をつくばに移します。今年は総合運動公園の住民投票がありました。住民投票を実施するための署名を集めている期間、あるいは投票までの運動の期間、ほんとうに多くの方から「もう止まらないんでしょ?」「土地買っちゃったからどうにもならないんでしょ?」「住民投票で反対多数になっても拘束力ないんでしょ?どうせ無視して造るよね」ということを言われました。それはもう、どこへ行っても同じことを。

 でも、運動公園は止まりました。8割の反対という圧倒的な民意が示され、市長は白紙撤回をしました。投票前は「反対が多くても造る」とおっしゃっていたので、6対4くらいだったら本当に計画のまま進んでしまっていたのかもしれません。でも、圧倒的な民意の前にそのお考えが変わったのです。

 これは、新しい経験でした。私自身議員になってから10年以上経ちましたが、つくばでこれまで「一度政治が決めてしまったことがひっくり返る」ということは、ゼロとは言いませんが、まずありませんでした。しかも、市長が全身全霊を掛けていた事業です。これを止めたのは、動いた市民であり、一票を投じた市民です。反対票を投じた人も、止められるという確信はなかったかもしれないけど、その票が積み重なったことで実際に止まったのです。

 多くの人が、投票後数日で白紙撤回の表明がされたことに驚きを持っていたと思います。「あれ、こんなすぐに表明するの?」「およおよ、運動公園ほんとに止まっちゃった」というような感想は多くありました。まさに、「思ったより、自分の投票が影響しちゃったじゃん」ということです。

 この経験は、すごく大きな意味を持っていると思います。政治家が決めたことを自分たちが変えられるんだ、動かせるんだ、という体験はまちづくりにものすごく大きな力を生み出したと感じています。

 それを実感したのが、今やはり話題にしている、筑波山へのソーラーパネル計画です。この計画が地域の人に知らされて、すぐに署名活動が始まりました。署名の提出先も、団体も正式に決まっていないまま、それでも動き出したのです。そして、今は地域の人が集い、正式に団体もできて各所へ働きかけをしています。(地元の方は「住民投票なんか関係ねーよ」とおっしゃるかもしれませんが、私の勝手な推察ということでお許しください笑)

 今までだったら「仕方ない」で止まっていたことかもしれません。地域の一部の人は反対をしても、運動の広がりはなかったかもしれません。でも、この動きは立場を超えて人が集まり、地元以外でも反対の意思が示されています。「自分たちの力で、みんなの力で止めるんだ」と多くの人が思っているのです。今後の動きが大切ですが、そのことによって止まる可能性は実際に出てきています。事業者がゴリ押しをできない状況になりつつあると思います。

 だから、『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』んです。つくばだけの話じゃありません。日本全国、どこでもです。たとえば、つくばの住民投票で「馬鹿でかショッピングカート」という最高のアイディアで注目を集めてくれた砥川直大は、PRアワードグランプリという賞でソーシャルコミュニケーション部門で最優秀賞を取り、今はその影響で長崎県のダムをストップする動きに関わっています。日本中のまちが変化を求めているのだと思います。それはなにも、反対運動とか、何かをストップする、ということだけでなく、前向きな動きでも同じです。「今、こういうことが不便だから、変えていきたい」と思うことが最初の一歩。

 だから、このタイトルしかなかったんです。一字一句、まさにこのことを書きたかったのだと思います。ありがたいことに、干場弓子社長をまじえてプロの編集者のみなさんたちが異例の長時間の会議をし、熱心に議論をしてくださったそうです(出版社のディスカヴァー・トゥエンティワンについてはあらためて書きます)。

 26日発売予定です。つくば近郊の方はお近くの書店でお求めいただければとてもうれしいです。もちろん、アマゾンで予約してくださることも本当にありがたいです。ご予約はこちらからお願いします。
http://goo.gl/RlD1OX

本が12月26日に出ます『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』

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 今月26日にディスカヴァー・トゥエンティワンから初めての本が出ます(25日発売と間違えてました・・)。
 タイトルは『あなたのまちの政治は案外、あなたの力でも変えられる』。 子育て中のママが主人公で、物語は「どうして保育所に入れないの?」という彼女の疑問から始まります。街灯はなんで少ないの?バスはどうして不便なの?といった疑問を持った主人公ママと小学校3年生の長男を中心に、ママ友や、市役所の職員、別のまちの議員とのやりとりなどを読みながら、まちの仕組みがわかっちゃう本です。まちにどんどん関心が強くなってきた主人公はやがて議員への立候補を考えます。
 かなりのエネルギーと思いを込めて書きました。といってもかたくるしい政治の本と思わずに、ママ友や奥さんの話を聞くような気軽な気持ちで一人でも多くの方に読んでいただき、ちょっとでもまちが変わるきっかけになればと思っています。しばらくの間、タイトルやイラスト、出版社についてなど、本関係の投稿をします。ぜひお手に取っていただければうれしいです。アマゾンで予約可能です。
http://goo.gl/RlD1OX
 全国の書店で発売される予定ですが、つくばご近隣の方は、近所の本屋さんに少しでも貢献したいので、可能な方は書店でお求めいただければうれしいです。よろしくお願いします!

『みんなの学校』上映会がつくばで

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「すべての子どもに居場所がある学校を作りたい」という思いがつまった映画上映会が1月24日(日)つくばで開催されます。これはぜひ行きたい。

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『みんなの学校』上映会
上映日時/2016年1月24日(日)
1回目 10-12時 2回目 13-15時 3回目 16-18時
各回とも30分前開場

会場/つくばサイエンス・インフォメーションセンター 大会議室
〒305-0031 茨城県つくば市吾妻1-10-1 つくばセンタービル2F(ノバホール隣)
定員/各回100名 ※定員に達し次第、受付を締め切ります。
主催/茨城LD等発達障害親の会 星の子
後援/茨城県教育委員会 つくば市教育委員会

●予約、前売券、当日券について
自主上映会の参加方法は、3通りあります。
※参加費は500円でいずれの方法でも同額です。

 ★前売券を購入
  購入時に、希望の上映回を指定して代金をお支払いください。
  購入された時点で座席の確保が完了します。
  ・取扱場所:つくばカピオ別棟「カフェ・ベルガ」
   (つくば市竹園1-10-1 http://www.cafe-berger.com )

 ★事前予約(ウェブ、Eメール、電話)
  希望の上映回と席数を指定して申込み、代金は当日受付にてお支払いください。
  なお、予約した回の上映開始10分前までに受付されなかった場合は、予約は解除となり当日席として販売します。あらかじめご了承ください。
  ・申込方法:このメールの末尾をごらんください。

 ★当日券を購入
  座席に空きがある場合に限り、当日券を販売することがあります。
  事前予約で満席の場合は当日券は販売しませんので、できるだけ事前予約をご利用ください。
  なお、満席に達した場合は、星の子HP上でお知らせします。

●事前予約のお申し込み・お問い合わせ●

星の子HPの申込専用フォームからお申し込みください。
http://hoshinoko-ibaraki.net/
(事務処理の都合上、できるだけ専用フォームのご利用にご協力ください)
Eメール:mingaku-160124@hoshinoko-ibaraki.net
電話:090-6045-4982(着信専用 月~木 10時~19時)

Eメール・電話のお申し込みの際は
お名前・席数・緊急時のお電話番号・観覧希望上映回(10時~・13時~・16時~)
をお知らせ下さい。

※必要項目の記入がない場合、お申し込みをお受けできません。
※定員に達し次第、受付を締め切ります。
万一、お申込時すでに締め切りの節は、あしからずご容赦ください。
★申込最終〆切/2015年1月22日(木) ※ただし、定員に達し次第〆切。

茨城LD等発達障害親の会 星の子
2016.1.24 映画「みんなの学校」自主上映会 実行委員会

コーヒーファクトリーさんからの寄付を常総市へ。JUNTOSの活動も応援を!

常総寄付①1213
コーヒーファクトリーさんからお預かりした寄付金を、常総市で活動しているJUNTOSにお渡ししてきました。JUNTOSは、茨城のNPOセクターのアドバイザー役として活躍している茨城NPOセンター・コモンズの一事業で、常総市で主に外国人への支援のために活動しています。
 
 代表理事の横田さんが常総市在住ということもあり、水害を受けて外国人に限らず地域のニーズ把握から、物資確保、座談会といったきめ細かく貴重な活動をしています。投稿の度に書いていますが、復興に向けて息の長い支援が必要なことは言うまでもありません。その意味で、JUNTOSのようなすばらしい団体が緻密に動いているということは本当に心強いことです。
 寄付も募集していますし、他にも多くの支援が必要ですのでぜひ団体のFBページにいいねをしてください。
https://www.facebook.com/JUNTOScommons/
 
常総寄付②1213
 コーヒーファクトリーさんは、1杯100円の支援コーヒーを店頭に置いていて「全額寄付する」という活動を震災以降ずーっと続けられています。これも簡単にできることではありません。

筑波山の太陽光発電所建設について、Facebookグループを作りました

筑波山ソーラー1203
筑波山の太陽光発電所建設について、Facebookグループを作りました。まだ基本的な情報も揃っていない段階ですが、伐採工事は始まってしまっていますのでできるかぎりのことをしなくては手遅れになってしまうと思います。公開グループですので、ぜひ情報共有等に使っていただければ幸いです。

https://www.facebook.com/groups/124235391277431/

倫理法人会のモーニングセミナーでつくばのまちづくりの勉強

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今朝は久しぶりにつくば市倫理法人会のモーニングセミナーへ。塚本一也先輩の話題の著書『つくばエクスプレス最強のまちづくり』に基づいたお話を拝聴しました。JR時代の実績や、つくばエクスプレスや常磐線への広く多様な視点はとても勉強になりました。交通インフラは都市のあり方の大きな軸ですから、もっと学びを深めたいと思います。顔もハートもでっかい!

つくばでテニスの国際大会開催を!応援お願いします。

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筑波大学でテニスの国際大会を開催するためのクラウドファンディングです。今年は色々事情があって開催が危ぶまれたそうですが、学生が主体となって実施に向けて全力活動中です。つくばから世界を目指す選手を育てようというすばらしい企画。2次目標の金額まであとすこしです。詳細リンク先から、ぜひ応援お願いします!
 https://readyfor.jp/projects/tsukubatennis

光の森の点灯式でドキドキのサプライズ、成功!

光の森①1121

つくば光の森の点灯式。今年はメンバーがお付き合いをしている女性を壇上に呼び出すというサプライズ。プロポーズをして答えがオーケーなら点灯のボタンを押してもらうというしびれる展開でした。返事まで間があって本気でドキドキしましたが無事に「よろしくお願いします」の声とともにボタンを押してくれました。末永くお幸せに!
光の森②1121

保育園バザーのための手作り会、オススメの椅子。

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保育園バザーに向けた手作り会。親父の会では椅子を作成してます。この椅子、保育園で使っているものと同じ仕様なんですが、背筋も伸びるし、重ねられるし、とても使い勝手がいいものでおすすめです。サンダー担当で握力なくなるまで掛け続けたので、ほおずりできるくらい。
 11月29日(日)10時〜まつぼっくり保育園で開催(並木近隣公園ではないのでご注意を)なので、ぜひいらしてください。おすすめ商品をアップしたブログもありますよ。
http://matubobazaar.tsukuba.ch/

ごきげんファームの収穫祭を開催します!

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【11月7日(土)「ごきげんファームの収穫祭」のご案内】
おかげさまで今年もごきげんファームの収穫祭を迎えることができます。大地の恵みに感謝し、みなさまと楽しい時間を過ごせればと思います。参加費無料、お時間ある方は出入り自由ですのでぜひお越しください!
【日時】11月7日(土)10:00~14:00(出入り自由) 
※雨天の場合11月8日(日)に順延
【開催場所】茨城県つくば市大角豆2168-1
【参加費】無料
【送迎】つくば駅・荒川沖から送迎あり
【イベント内容】逸見シェフおもてなしランチ、農業体験、ヤギの乳しぼり、クリスマスリース作り、聞き野菜クイズ、野菜販売トラクター試乗体験等
詳細には写真のパンフレットをご覧ください。

常総市役所に自転車をお届けしました

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先日、常総市役所にみなさまからご寄付いただいた自転車11台をお届けしてきました。修理や調整は取手のサイクルセンターイイダの飯田さんがボランティアで行ってくださりました。掛かった部品の実費はコーヒーファクトリーさんの支援コーヒーからいただきました。保育園のパパ友たちが輸送を手伝ってくれました。自転車を提供してくださったみなさまはじめ、多くのみなさまに感謝です。
常総寄付②1213

 届けた自転車は早速必要な方に届けられているとのことです。車が使い物にならなくなってしまった方には自転車は貴重な移動手段ですし、今後もつくば市役所が回収している放置自転車などが役に立てばいいなと思います。必要な支援の形は様々ですが、生活再建にはまだまだ時間が掛かりますので引き続きよろしくお願いいたします。

児童扶養手当増額を求める署名、ぜひご協力を!

低すぎる児童扶養手当の増額を求める署名。本当に深刻だし大切な問題です。ぜひご署名をお願いします。

ごきげんファームの朝

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朝陽を受けながら収穫するスタッフの後ろ姿がカッコいい。

つくスタ縁日の遠足に参加。筑波科学万博30周年、つくばと科学技術の関係を改めて考えるタイミング。

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先日開催されたつくスタ縁日「つくばの秋を楽しむ遠足」に上のこども二人と参加してきました。筑波科学万博から30周年の今年、万博の跡地を歩いていって当時に思いを馳せつつクイズの答えを探しつつ、目的地のBBQ会場ではつくばの食材を味わい、お面作りのワークショップがあったりという素敵過ぎる企画です。

 なんといってもシビレルのは、渡された地図に現在の様子と、万博当時のパビリオン等の配置が書かれていること。ジャンボトロンはここだったのか、とか、芙蓉ロボットシアターはあっちか、なんてやってるだけでもう盛り上がっちゃいます。

 万博当時、私は小学1年生でした。学校の遠足でも行ったし、家族とも何度も行きました。科学技術が夢の様な未来をもたらしてくれることをこども心に強く感じたことを思い出します。自分のこどもたちに当時の万博の話を伝えながら、先人たちはどんな思いで今のつくばを見ているかなということも考えました。バブルはとうの昔に崩壊し、原発事故で科学技術の無謬性も揺らいでいる2015年。それでもやはりつくばを他のまちと圧倒的に差別化しているのは科学技術です。科学の未来をどう拓いていくのか、まちづくりの中にどう位置づけていくのか。表面的で一時的な活動ではなく、もう一度本質から考え直すタイミングが来ていると感じます。

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 お面(我ながらいい出来!)と一緒に写っているのはつくスタ縁日の実行委員長の佐山さん。まさにつくばのまちづくりの当事者として活動されてきた第一人者のお一人です。こういう方に色々なことを教わりながら前に進んでいきます。つくばの魅力を各地感じるつくスタ縁日、詳細はこちらから。http://www.tsukuen.net/ ごきげんファームの収穫祭も参加しています。

【9月15日23時】常総市 自立型ボランティアの参考情報

クリニック活動

【9月15日23時】自立型ボランティアの参考情報
 各地でボランティアの動きが活発化しています。今日は私は知人の先生の病院の片付けに入りましたが、本当に気が遠くなるような作業です(医療器具なので安全確認は先生と行いながらやりました。ちょっとビビりましたが。)。連携している団体経由で水海道一高の野球部のみなさんが入ってくれたので本当に助かりましたが、どこも人が足りていません。泥が固まる前の数日を考えると、シルバーウィーク前にできるだけの作業を進めたいご家庭は多いと思います。ぜひボランティア登録をして行ってください。https://www.facebook.com/josovcenter
 
 といっても、様々な理由で待機時間のロスも相当あるようです。このタイミングでは動ける方は独自ルートの選択も有りかと思います。そういう方に少しでも参考になればと思い共有しておきます。

◯前提
・手袋、マスク、防塵メガネ、長靴等の装備を自分で揃えてある
・活動をしている個人や団体、必要としている人と直接連絡を取れる
・駐車スペースの確認ができていて、他車の迷惑にならない形で確保できる
・スマホでリアルタイムに検索ができる
・ボランティア保険に入っている

◯入るための道路(つくばから)
 現在も主要道の渋滞はすごく、道の選択を誤ったために1時間くらい平気でロスしてしまうこともあるようです。ただ、町中なども主要道を外せばほとんど車がいないところもあります。つくば方面からのアクセス王道は遠回りしてでも石下のアグリロードあたりから入ることですが、354号線についても抜け道はあります。普通車以下限定ですが、小貝川沿いが混み出す前につくばみらい市方面の田んぼに降りてしまい、小貝川に掛かる小さな橋を渡ると294方面にスムーズに出られます(ナビでは「常総市水海道川又町」を入れると目安になります)。その他の道も、グーグルマップをリアルタイムで見ながら行けば(言うまでもなく事故には注意)渋滞に巻き込まれずとも目的地にたどり着くことは可能です。

◯連携先
 全国で復旧支援をしている「一般社団法人つながり」も直後から大変な活躍中なので、コンタクトをしてみてください(活動ベースは石下エリア)。
https://www.facebook.com/tsunagari311?pnref=lhc
 また、支援を考えている方のタイムラインなら、どなたかが現地に入っているはずですので個別にコンタクトも有りだと思います。
 自立した動きは、復旧に向けてがんばっているみなさんに迷惑を掛けないということが大前提なので、渋滞している道に自分から突っ込んでしまってより渋滞を大きくするようなことは避けたいところです。リアルタイムで多方面から情報を入れて必要としているところへスムーズに入れる人が増えればと思います。

【9月13日24時の投稿】常総市の状況とボランティアについて

【9月13日24時の投稿です】今日(13日)も常総市に入りました。思い掛けず復旧に奔走している金子市議、そこから高杉市長とお会いし、ボランティアの受け入れとマッチング等についてつくばでの経験からいくつか提案をしてきました。高杉市長もお疲れは相当溜まっているでしょうが各部署や議員からの話に対してその場で指示を出されていました。

高杉市長

繰り返しになる部分もありますが、状況を共有しておきます。

◯物資は足りている。というより余っている。
 物資は確実に足りています。おむつなどは専門メーカーから大量にも届いていますので、あとは二次輸送でどこまで個別に届けられるかが課題です。すでに配達を行うボランティアも動いていますが、とにかく郵送などで個別に送るのはストップしましょう。

◯ボランティアセンターが動き出した
 予定より早くボランティアセンターが立ち上がり動き始めました。
http://joso.vc/
フェイスブックもあります。
https://www.facebook.com/josovcenter
各家庭では様々な作業を必要としていますので動ける方はぜひご登録の上ご活動ください。明日(14日)も早速作業募集はしています。ボランティア登録が現地のみというのがちょっと心配で、オンライン登録フォームから作業依頼までの流れがができるとボラセンのみなさんのご負担も待機ロスも相当に減ると思います。

◯ボランティアに入る際は準備をしっかりと
 このページの一番下に水害ボランティアの装備が載っています。
http://www.gensaiinfo.com/blog/2015/0910/2395/
現地は土砂からのホコリがかなり舞っています。マスクは当然として、防塵メガネ等がないと長時間の作業でダメージが出てしまいます。その他にも書かれているような装備すべては難しいかもしれませんが、出来る限りのものを揃えていけば活動がしやすいと思います。なお、片付けのボランティアと同じくらいに、心情的には夜警のボランティアが求められている印象も受けます(プロに任せたほうがいい分野かもしれませんが)。

◯課題はたくさんあるけど確実に動き出している
 石下地区と水海道地区では状況がずいぶんちがいますが、確実に復旧に向けて動き出しています。避難所や各地で職員のみなさんやボランティアのみなさんが様々に奮闘されていて、細かい課題はありますが一つひとつ解決しながら進んでいくと思います。

市庁舎
私も気づいた点は直接関係者に伝えるようにしていますが、これどうなの?と思うことがあれば動き出した公式ツイッター https://twitter.com/joso_kouhou  か議員に投げるのが一番早いかと思います。何しろ一時は町の約半分が沈んだのです。みんなでできることをやっていきましょう。

作業現場

【9月12日22時の投稿】とりわけ常総市への支援について

復旧作業

【9月12日22時の投稿です】今日は常総市内に入っていました(常総市役所職員や現地関係者と連絡を取りながら)。また長いですが、今の状況で共有しておきます。

◯物資は足りている(届ききってはいないけど)
 各地から物資は集まっていて、避難所には次から次へと運び込まれています。私がいたところにも「他の避難所で不要と言われたのですが必要ですか?」というようなこともあり断わられていました。避難所に着の身着のままで来た方に対して必要な物はおおよそ揃っていると思います。もちろん、今日の時点で足りていない避難所もありますが、昨日まで寸断されていた道路がおおよそ動いているので時間の問題で充足されていくと思います。もちろん、避難されていないみなさんで個別のニーズは多くあると思いますが、それを届けるのは機動性の高い車両を持っていること+土地勘があることが前提だと思います。

◯必要な物資はリアルタイムで変化する
 今日のような状況では、1時間前に必要だとツイートやコメントがあった物資でも一気に集まる傾向があります。現地の支援者(できれば避難所の責任者)とリアルタイムで連絡を取り合わない限り適切にニーズを満たすことは難しいと思いますし。今も昨日投稿された物資支援のツイートがものすごくリツイートされているのを見ますが、今日「◯◯が必要だから」という情報を見てから集め始めて郵送などをするのは避難所の仕分けの負担になってしまいます。物資倉庫から各避難所や必要としているところに届ける動きが行われていましたが、渋滞により思うように動けないこともあるようです。私は過去常総と少なからぬ縁があって裏道もある程度わかるのですが、主要道のみではロスがかなり出てしまいます。救命に当たっている自衛隊のみなさんやライフライン復旧に動いているみなさん(大型車両なので細い道に入れない)が渋滞に巻き込まれている様子などは避けたいところです。

◯ボランティアはボランティアセンター経由で
 常総市の本格受け入れはまだ先ですが、茨城県がボランティアセンターを設立しました。
http://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/fukushi/chiiki/koshi/chiikifukushigroup/saigaivolunteer.html
各家庭での手作業も始まっていますが、個別に各地から入っていくと混雑を生み出してしまうと思います。行かれる際は、リンク記載先の装備を備えた上でセンター経由がいいと思います。
 石下は水がほぼ引いて、復旧作業に入っています。独自に動いているのは「重機を持っている」「支援慣れしている」「炊き出し支援」等のボランティアです。今日も青年会議所のメンバーが重機を使って作業をしていたり、商工会のみなさんも活躍されていました。基本はフル装備で入って動ける人の段階だと思います。また、避難所では飲食系のみなさまによる温かい食べ物は喜ばれているし、疲れが溜まっているのでプロのマッサージなどもありがたいようです。

◯復旧はとても長期にわたるので息の長い支援を
 水海道エリアではまだ水が引いていません。水の災害での復旧作業は本当に気の遠くなる作業だと思いますし、人手も必要です。ボランティアセンターが機能し始めて上手く回るようになった時こそボランティアの出番だと思います。リンク先の一番下に水害対応のボランティアの注意事項もあるので、準備万端で、継続的に手伝いに行ける備えをしていくことがいいと思います。長期的な住宅再建や生活再建には様々に資金も掛かります。募金先も記載されているので、有用なところへのご寄付がいいと思います。私自身は分配に時間が掛かる大きな団体よりは、機動性のある復旧支援団体や、基礎自治体に直接がプラスになると考えています。
http://www.gensaiinfo.com/blog/2015/0910/2395/

【9月11日12時の投稿】常総市の情報等について

冠水

とりわけ常総市について、心配されている方が多いと思いますが今できることは残念ながら限られていると思いますので少し長いのですが共有しておきます。

◯公式情報について
 常総市の情報は公式ツイッターがありますが

市役所も停電断水とのことでそこまで更新はできていない様子です。

◯発信されている情報について
 すべてを確認したわけではありませんが県議会議員の神達たけしさんと
http://simplog.jp/top/3310462247
常総市議の金子晃久さんが
https://www.facebook.com/teruhisa.kaneko.12?fref=ts
出しているものが詳しいと思います。

◯情報提供について
 想像するにおそらくお二人や市には支援要請、被害情報、ボランティア申し出、アイディア等ものすごい数の声が寄せられていると思います。ただ、それでも必要だと思うことがあれば提供をしていくことがいいかと思います。ご多忙の中で返信はできないと思いますが、読むのは一瞬ですので対応が必要か、できるか、といったことの優先順位付けを現場を把握されているみなさんが判断する材料にはなると思います(311と竜巻での自分の経験から)。現在は人命救助を最優先にしながら避難所の支援についても詰めているとのことです。共有する価値があると思うものについてはお二人に、あるいは公式ツイッターに送るのがいいと思います。(ただ、連絡先を知っていたとしても電話は時間を取られるのでよほど切迫した事態でない限りやめた方がいいです)。

◯常総市へ入ることについて(※やめましょう) 
 先に上げた内容の通りですが、常総市には全国の支援活動にまわっているようなプロの支援チーム以外の方はまだ行かないようにしましょう。写真のように、自衛隊の方が拠点にしている場所も冠水しています。

◯各地の避難所への支援について
 つくば市や近隣自治体にも多くの方が避難されてきています。物資の状況を正確には把握できていませんが、個別の投稿を見ると足りていないところが多くあるようです。集約所ができて陣頭指揮を取れる人が出ることが理想ですが、しばらくそれは難しいと思います。緊急的に届ける際は現地にいる知人等に確認をしながら必要な物を届けられるといいと思います。逆に、現地の状況をわからずに届けに行くのは避けたほうがいいと思います。物資が殺到すると仕分けだけでとてつもない労力が割かれることになるので、現地の方の投稿等を確認し連絡を取りながら動くことが大切だと思います。
 まずは緊急の救命が進み一人でも多くの方が救われて、その後の復旧支援、避難所運営等で多くの力が必要になると思います。情報を把握しながらみなでその都度できることをやっていきましょう。